私たちの活動の大きな柱は、外国にルーツを持つ子どものいるところへ、絵本の読み聞かせスタッフを派遣することです。

 

 愛知県には日本語を指導する必要のある外国人児童生徒が9,000人余り(平成30年度現在)いて、その数は全国一です。母語も日本語の能力も十分でないため、学習やコミュニケーションに支障をきたしている事例が多く見受けられます。日本語及び学習指導を行う支援団体や自治体の数は増えてきましたが、その成果が十分に上がっているとは言えない状況にあります。

 

 私たちは外国にルーツを持つ子どもの健やかな発達のため、低年齢のうちから読書に親しんでもらうことがとても重要であると考えました。特に絵本は読書活動の入り口として、大きな可能性を持っていると感じています。現在、日本語が母語でない子どものための読み聞かせ活動は少なく、その指導方法も十分には確立されていません。

 

 私たちの活動が、外国にルーツを持つ子どもの言語能力を向上させるとともに、子どもの想像の世界を広げ、心豊かな人としてなってくれることの一助になればと、切に願っています。

 


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